源氏物語 - 書かれた時代・舞台となった時代

4年前の2008年が「源氏物語千年紀」として話題になった通り、源氏物語は今から1000年前に書かれた物語です(勿論何年もかかって)。400年続いた平安時代の真ん中ほど、武士の勃興はまだなくまさに貴族の世の中で、歴史の教科書に出てくる王朝文学が花開いた時代です。

キーパーソンは一条帝とその后である中宮定子・中宮彰子、それと藤原道長でしょうか。これに清少納言と紫式部がからむ。紫式部がなぜ、どんな目的で源氏物語を書いたのか賑やかな議論がされており非常に面白いのですが、上記の面々がキーパーソンであることは間違いありません。

「源氏物語の時代」一条天皇と后たちのものがたり(山本淳子・朝日選書)

この辺りを分かりやすく小説仕立てで書いた名著です。(実に面白い。でもいくら周辺知識は多い方がいいと言ってもこういう参考書ばかり読んでると教科書を読む時間がなくなる、、難しいところです)

そして源氏物語の舞台は1000年から遡ること100~50年ほどの宇多‐醍醐‐朱雀帝のころかと言われています(これも諸説あろうが)。ざっと言うと現代の作家が大正~昭和の前半を舞台にした小説を書いているってところでしょうか。

物語の期間としては光源氏誕生の時から始まり幻の巻で退場するまでが50年ちょっと、15年余の間をおいて宇治十帖が10年弱だから合計でおおよそ7~80年間の話と言う訳です(大よその数字です)。

とにかく細かいことにはとらわれず大雑把に骨組みをつかむことが大事だと思います。

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源氏物語 - 書かれた時代・舞台となった時代 への2件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    道長のご先祖様と言えばあの大化の改新の鎌足ですよね。
    藤原摂関家が栄枯盛衰はあるものの近代のお公家様につながる。
    歴史の流れを感じますね。
    中でも道長の「この世をばわが世とぞ思ふ・・・・」は何となく平時忠の「平家にあらずんば人にあらず」を彷彿させます。
    それこそ栄耀栄華を極め王朝文学の最盛期だったのでしょうね。
    源氏を学びながらこの華やかで複雑な人間模様織りなす宮廷物語の一端に触れることができるのはうれしいですね。
    NHK大河、清盛ではそれが天皇 貴族 武士と変化しており更に鎌倉では武士の台頭ということになるのですね。
    清盛や義朝が「武士の時代」と言うのもわかる気がします。
    そうしてみればこの源氏物語の時代は過去、未来にもない希有な時代だったと言えるのでしょうか?
    詳しくはわからないのですがおぼろげながら時代の流れがつかめてきそうです。

  2. 清々爺 のコメント:

    平安時代の400年はとてつもなく長いと思います。藤原氏は1000年ですけどね。でもその頂点は道長でしょう。あの望月の歌、百人一首に入れて欲しかった。53番道綱の母から62番清少納言まで女性が並んでおりその中に55番に藤原公任が入っているがここに望月の歌入れたら面白かったのに、、、(きっとブーイングはすごかったでしょうけど)。

    そして何度も言うようですけど、保元の乱の敵味方藤原忠通が76番、崇徳院が77番で並んでいるのもいつもすごいなあと思っています。

    (忠通、大河では頼長に食われていたようですが、歌は忠通の方がうまかったのでしょうかね。悪左府頼長もなかなかの才子だったようですけどね。。)

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