葵 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

葵のまとめです。

和歌
17.なげきわび空に乱るるわが魂を結びとどめよしたがひのつま
   (物の怪) 六条御息所の絶叫

18.あやなくも隔てけるかな夜を重ねさすがに馴れし夜の衣を
   (源氏) 若紫 → 紫の上

名場面
17.これは、さらにさやうにさし退けなどすべき御車にもあらず
   (p20 葵の上vs六条御息所 壮絶なる車争い)

18.すこしゆるべたまへや。大将に聞こゆべきことあり
   (p44 葵の上・物の怪・六条御息所)

19.男君はとく起きたまひて、女君はさらに起きたまはぬ朝あり
   (p92 紫の上との初夜)

[「葵」を終えてのブログ作成者の感想]

「葵」の巻、さすがに重厚で密度が濃かったのではないかと思います。この巻の主役は葵の上と六条御息所。どちらも源氏とは遂に打ち解けることができなかったプライド高き貴婦人。二人とも哀れだなあと同情の念を禁じ得ません。

コメントをいただき改めて別の角度から読み返したりちょっと気になってたことを調べ直したり、益々源氏物語の面白さに憑りつかれています(まあいい方の「物の怪」でしょうか)。引き続きよろしくお願いいたします。

来月は「賢木」と「花散里」。「賢木」を14回、「花散里」を3回で予定してます。「賢木」は「葵」に続く重厚な巻ですがストーリーの展開もあり楽しめると思います。ボリューム的には1月に比べ軽いので余裕があるかと思います。

【オマケ】
 式部さんに推奨いただいた尾張徳川家の至宝展(江戸東京博物館)に行ってきました。源氏物語絵巻は日にちの関係で本物は見られませんでしたが模写はあり、初音の調度(蒔絵貝桶)も見てきました。徳川家にとって武具もさることながら源氏物語・百人一首などの文芸、茶・香・音曲など雅美・教養も極めて大事だったのだと実感しました。そして源氏物語がその中心であったと知り嬉しかったです。出張展示があれだからご本家名古屋の徳川美術館はさぞかしすごいんだろうなと思いました。

 

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葵 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括 への5件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    この巻、読み応えありましたね。
    車争いから、物の怪、葵の上の出産、逝去に続き、紫の上との新枕。
    内容が豊富で特に御息所の存在感には圧倒されました。

    来月からは「賢木」 予習不足ですが引き続き、、清々さんの投稿、式部さんの朗読楽しみにしています。

    昨日の夕刊で江戸東京博物館で開催中の「尾張徳川家の至宝展」について徳川美術館長(徳川家第22代当主徳川義崇氏)の記事が掲載されておりました。
    太平の世伝える大名文化と題され、このような大規模展示の館外への持ち出しは何年かに一度とのことでした。
    ですから清々爺さんも式部さんも又とない貴重なチャンスで良かったですね。
    ちなみに当美術館では年に7~8本の企画展が実施されます。
    美術館もさることながら庭園、隣の蓬左文庫も見ごたえあります。
    来月からは「ひなの世界・源氏物語の世界・国絵図」です。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      1.葵が第九巻、賢木が第十巻です。源氏百首も大分溜まってきました。望むらくは毎日復誦して覚えてしまうようお勧めします。その場合順番が大事です。必ず一番目(限りとて、、、)から。とにかく長い話なので読んでる部分はいいのですが昔のことを忘れがちになります。年立(年表)を手元に貼って源氏百首を唱えておれば大丈夫です。

       追記:そうだ、青玉さんはご自分の歌があるから大丈夫ですね。私こそ青玉和歌集覚えなくっちゃね。

      2.今度名古屋を通る機会あったら素通りせず寄ってみることにしたいものです。

  2. ハッチー のコメント:

    清々爺へ

    葵を読みました。題名が賀茂の葵祭りの日の、源典侍と源氏の交わした歌から取ったと解説がありますが、本帳の中身の濃い内容と、この交わした歌の内容が合致していないようでしっくりきませんでした。各巻の題名は、その巻で歌われている歌から由来していると言うのが、各巻共通の定説ですか、いまさらですが教えてください。葵の上に由来して付けた題と言う方が小生には納得です。

    この巻は、非常に興味ある話がいくつも入っていて、皆さんおっしゃる通り読みどころが多いのですが、もう一つしっくりこないのが、源氏の葵に上に対する思い(打って変っていとおしく思う)でした。物語ですので面白い方がいいのでしょうが、これも、紫式部が描きたかった源氏の君のこころ(姿)なのでしょうか。

    さらに、若紫の気持ち変りも、

    千尋ともいかでか知らむさだめなく満ち千る潮ののどけからぬに
    と歌いながら(P29)、新枕を交わした後は騙されたと恨むのは、確かにそうなのでしょうが、脈絡が如何と思ってしまいました。

    くだらぬことをダラダラ書きましたが、総括はしては、とても素晴らしい巻だと、流石と思って感心しています。

    ところで、先般清々爺より“京都源氏物語地図”を送っていただき、早速今まで読んだ場所を地図で確認しました。京都の町は、大好きで昔から足しげく通っていますが、こうして地図で二条院とか左大臣宅とか確認すると、物語が3D化してくるようで?、いよいよ面白くなります。改めて、深謝。

    清々爺にはつたえましたが、五島美術館で4月27日から5月6日まで、国宝”源氏物語絵巻”の特別展示がありますので、本ブログの皆さんにも情報としてお伝えください。http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/next.html

    明日から、賢木に入りますが、孫たちが春休みに入ることや、趣味の陶芸でちょっと旅することなどあり、読めない日が何日か出て来ますので、ペースは落ちそうですが、頑張っていきますので、引き続きよろしくおねがいします。

    • 清々爺 のコメント:

      いやぁ、よく頑張ってますね。もう葵を終わりましたか、すごいもんです。それに読後のコメントをこれだけ書いてもらってありがたいです。けっしてくだらぬことをダラダラではないですよ。源氏物語を読むということはそういうことだと思います。必ず疑問やら腑に落ちないこと言っておきたいことなんかが出てくるのです。それを吐き出さないと消化不良で前に進めないのです。ドンドン吐き出してください。

      1.巻名は作者紫式部がつけたというのが定説です。巻名の由来は色々ですが人物の名前・場所・出来事・象徴物だったりです。必ずしも物語中の歌に出てくる言葉に由来しているということではありません。

       一方姫君の名前は作者が文中で呼んだ名前もあるが、葵の上の場合は作者が名前をつけていないので後から読者がつけたものです。

       即ち「葵」という巻名があり(賀茂神社の葵祭りに因むのでしょう)、その巻の主人公でその巻で亡くなってしまう女君ということで読者が後から「葵の上」と呼んだものです。源氏と源典侍との歌に葵が出てきますがこれに由来しているものではありません。

      2.源氏の葵の上への気持ちの変りよう。
       投稿の各欄にも書きましたが私も同感です。物の怪に憑りつかれ死ぬ間際になって急に葵の上が愛おしくなった、葵の上も源氏に心を開くようになったというのは唐突に感じました。長らく子どももできない仲だったのに妊娠した(妊娠は愛情の賜物という考え)ということで愛情の高まりを暗示しているのかもしれませんが、描ききれてないように思います。この辺エピソードなんかも入れて書いて欲しかったですね。

      3.若紫→紫の上 気持ち変り
       これは新枕を交したからといって騙されたと恨んでいるのではないと思いますよ。そりゃあ初めての経験だし当座はびっくりしてショックを受けたのでしょう。事情が分かるにつれ程なくシアワセを噛みしめたのではないでしょうか。

      4.五島美術館の案内ありがとうございます。所蔵の4点(鈴虫1・2、夕霧・御法)全て展示されるようですね。見に行く予定です。

      春休み、エンジョイしてください。じゃあね。。

  3. ハッチー のコメント:

    清々爺へ

    早速のコメントありがとうございます。

    1.大変良く解りました。葵の上の名前が後付けとは知りませんでした。良く知ってますね、すっりきした気がします。

    2.同感ということで、ちょっと安心しました。

    3.まーそうですね。せっかちなもんで。

    4.小生も見に行きます。楽しみです。

    では、お休み。

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