源氏物語 構成と成立

源氏物語の構成と成立、学術的な受け売りを披露するつもりは毛頭ありませんが、素人考えにも次のように考えるのが妥当だと思います。

 第一部 1.桐壷から33.藤裏葉 まで =光源氏が昇りつめる光の物語
 第二部 34.若菜上から42.幻 まで =光源氏人生後半の陰が差してくる物語
 第三部 43.匂宮から54.夢浮橋 = 光源氏亡き後、子~孫世代(薫と匂宮)の物語

これは誰しも異論のないところです。

大事なのは第一部の構成・成立で、第一部33帖は主メロデイたる「紫の上系」と従としての「玉鬘系」の二つの系統に分けられ、書かれた時期も主題も異なる、、、というものです。
その内「玉鬘系」(大野晋はb系と呼ぶ)は
  2.帚木 3.空蝉 4.夕顔 (この3帖は帚木3帖と呼ばれる)
  6.末摘花 
  15.蓬生 16.関屋
  22.玉鬘23.初音24.胡蝶25.蛍26.常夏27.篝火28.野分29.行幸30.藤袴31.真木柱
   (22から31まで玉鬘10帖と呼ばれる)

確かに二系統は物語も違うし筆致も違うように感じます。読んで行くにあたっても帚木3帖は一括りにし、玉鬘10帖はわずか2~3年のことだが結構長い、でもここは玉鬘結婚物語として一気に読んでしまうといった工夫、頭の切り替えが必要かと思います。

第三部の最初の3帖、43.匂宮 44.紅梅 45.竹河(3つ合わせて竹河3帖と呼ばれる)これは専門家の間でも色々言われているが紫式部が書いたとは思えないお粗末な内容で面白くないし、私たち素人はサッと読み飛ばすことでいいかと思ってます。(いい女だった玉鬘の後年が描かれていてがっかりする)

何れにせよ構成と成立色々あるんだということを頭に入れて読むのがいいと思います。

(参考文献で挙げた「源氏物語」(大野晋・岩波現代文庫)が通説だろうか)       
  

 

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源氏物語 構成と成立 への2件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    大まかな括りと、各帖のあらすじを頭に入れておけば本番に入ってからの理解が進むと思います。
    リンボウ先生の源氏が面白いのでついつい惹き付けられ4巻の薄雲まで来てしまいました。
    なので、この上はもう読めるところまで行って、10月の少し手前で又1巻から読み返すという方法を取ることにします。
    何度読んでも忘れっぽい私は行きつ戻りつ系図を確認しいしい、と言う体たらくなのです。
    上記の構成と成立をを頭の隅に置きながら源氏を旅します。

    今日もしっかり真夏の青空、週に一度は映画館で半日過ごします。
    今日は当たりでしたけど、外れの時は暗がりで眠ります。
    涼しくて快適ですよ・・・

    • 清々爺 のコメント:

      もう「薄雲」迄来ましたか、快調ですね。そうです、系図と年立を傍においてドンドン読み進めて下さい。できれば「ここはいいな」とか「ちょっとおかしいんじゃない」とか「あり得ないな」とかメモっておくと(印をつけておくだけでいい)原文にあたるとき親しみが湧いていいかも知れませんよ。

      「薄雲」、重要な巻です。藤壷の死後、源氏は朝顔を意識し、ここから紫の上の苦悩が始まるのです。。

        「入日さす峰にたなびく薄雲はもの思ふ袖に色やまがへる

      大暑です、、無理しないで乗り越えましょう。。

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