朝顔(7・8) 朝顔、源氏を拒む・紫の上に弁明

p36 – 44
7.源氏、姫君に求愛、姫君つれなく拒む
 〈p80 西面の朝顔の姫宮のお部屋では〉

 ①ありつる老いらくの心げさうもよからぬものの世のたとひとか聞きし
  →枕草子攻撃の一つ(明日の稿でまとめます)

 ②思ひ絶ゆるふしにもせん  名場面にします
  →百人一首 No.63 藤原道雅(父は中宮定子の兄藤原伊周)
   今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな
    →道雅が元伊勢斎宮に通ってた時の歌 百人一首中でも屈指の秀歌(田辺聖子)

 ③源氏が懸命に歌を詠みかけるが、姫君の答えは I’ll never change!
  →もう今さらというのが朝顔の姫君の真情なんでしょう。

 ④朝顔の姫君、一体どういう女性なんでしょう。  
  ・拒む女、可愛くない女
  ・結婚しようと思っていない女
  ・恋に臆病な女(俵万智) 六条御息所みたいになりたくない。

  やはり斎院として8年間仕えたことが大きいか。典型的な皇女、宇治の大君・中の君に通じるか。

8.朝顔の姫君との仲について紫の上に弁明
 〈p85 源氏の君はそうむやみに苛立っていらっしゃるわけでもないのですが、〉

 ①朝顔のことが気にかかって二条院に居ても紫の上の西の対にはなかなか行けない(夜離れ重ねたまふ
  →これがp29の 途絶えおくを ということか。
 
 ②やっと紫の上を訪れてあれこれ弁明する。
  →御髪をかきやりつつ  まろがれたる御額髪ひきつくろひたまへど
   相変わらず紫の上を子ども扱いしている。紫の上も既に23才、いつまでも子どもではない。

 ③明石の君のことを弁明したときも大よそ同じ調子であった。紫の上は辛抱強い、爆発しない。それをいいことに源氏はあれこれ言ってまだ朝顔の姫君をあきらめていない。

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朝顔(7・8) 朝顔、源氏を拒む・紫の上に弁明 への5件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    朝顔の姫君、臆病で用心深い女性のようですね。
    内心では源氏の素晴らしさを認めながらも行動には踏み切れない。
    煮え切らない、ちょっといらつきます。賢明とも思えないし。
    はっきりしなさいよと私は言いたい!!

    紫の上ももう少し大人になって欲しいですね。
    長年の源氏のあやにくな恋に慣れないとしてもどちらもどちら。
    言いたいことがあればはっきり言いなさい、喧嘩してでもね。
    辛抱強いのも考えものです。

    何だか今回の場面は三人ともすっきりしないですね。
    心の底の澱が溜まっているように感じるのは私だけなのかしら?

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      青玉さんがそのような感想を持たれたのであれば正しく紫式部はしてやったりでしょう。「すっきりしない三角関係」、煎じ詰めれば源氏物語はそれに尽きると思います。私も全く同じでいらつきます。でも微妙な気持ちが描かれているので読む度に違った風に思えるのも面白いと思います。

      • 青玉 のコメント:

        良く考えたら私自身がいらついていました。
        PCの調子が悪い・・・それを源氏と紫の上、朝顔の姫君に当たり散らしていました。ごめんなさいです・・・

  2. 式部 のコメント:

    朝顔の姫君は、失敗を恐れる、恋に臆病な女性だったのでしょうね。現代でもこういう人間いますよね。 心を決めてエイヤーと進むことができないのでしょうね。
     皇女は結婚しないのが普通だったらしいけれど、叔母の女五の宮みたいになってもねえー。 五の宮は降嫁した姉三の宮(大宮)を羨ましがっていましたものね。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      1.この時代の上流の人たちは自分が世間からどう思われるのかを気にし過ぎですね。世間の評判にはなりたくない、失敗はしたくない、結局結婚できないという図式でしょうか。現代は自分本位が勝ち過ぎてて失敗を恐れ結婚しない、、、どっちもどっちですね。おっしゃるように結婚なんてエイヤーの気合い・勢いですもんね。

      2.そうです、鼾の女五の宮は妹の大宮が羨ましくて仕方がない。だって大宮は息子が頭中、孫が柏木、ひ孫が薫。源氏物語のオッカサンですもんね。

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