朝顔 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

「朝顔」のまとめです。

和歌
39.秋はてて霧のまがきにむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔
    (朝顔の君)  難攻不落の女君

40.こほりとぢ石間の水はゆきなやみそらすむ月のかげぞながるる
    (紫の上)  紫の上、冷えゆく心

名場面
39.人づてならでのたまはせんを、思ひ絶ゆるふしにもせん」と下りたちて
    (p37 朝顔の姫君つれなく拒む)

40.漏らさじとのたまひしかど、うき名の隠れなかりければ、恥づかしう
    (p52 故藤壷の宮、源氏の夢枕に)

[「朝顔」を終えてのブログ作成者の感想]

朝顔、どうでしたか。薄雲まで結構波乱に富んだ物語の展開で面白かったのですがこの巻はよく分からない朝顔の姫君とのことで今一つワクワク感がなかったように思います。

朝顔の姫君については色々コメントいただきましたが現代感覚から言えばやはり評価は低くならざるを得ないのではないでしょうか。この対極が朧月夜、こちらの方が好感が持てると思います。

そして藤壷の鎮魂。藤壷は成仏できず冥界に苦しんでいる。大袈裟な法要をやる訳にいかず源氏はひたすら阿弥陀仏を心に念ずる。。。やはり皇統を乱した藤壷を紫式部はこのようにしか扱えなかったのでしょうか。

これで24か月中の8か月、三分の一終了です。いいペースだと思っています。この調子で行きたいと思います。引き続きバックアップをよろしくお願いいたします。

来週から6月、少女を10回(6/3 – 6/14)+総括(6/15)、玉鬘を8回(6/18 – 6/27)+総括(6/28)の予定です。なお式部さんの朗読は明日少女・玉鬘を一挙にアップします。予習にご活用ください。

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朝顔 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括 への10件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    「朝顔の巻」 源氏 紫の上 朝顔に対し私、怒りまくっていたように思います。
    小説だと言うことをつい夢中になって忘れ、あたかも現実に起きていることのように錯覚し怒りを禁じえない、倒錯状態でした。
    その中で二人のおかしげな老女が滑稽に描かれていたのは対象的でかつ、月日の流れを感じました。
    そして読書会も8か月の月日が流れたと言うことですね。
    ウオーミングアップも含めば間もなく1年になろうとしています。

    内容的には「朝顔」という巻名にも関わらず藤壺鎮魂の思いが印象的だったし、したがって和歌の方も迷った挙句、両方に読み取れるように朝顔を入れてみました。
    断ち難い未練を残した女性二人を掛けたということです。
    これ以後、藤壺 朝顔は物語から永遠に消えていくのでしょうか?

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      パソコンの調子は回復しましたか。私もパソコンの接続がうまくいかず3時間かけて作った2日分の投稿が消えてしまったときは泣きました。それ以来バックアップを心がけることと不具合があっても所詮機械のことだからと冷静を保つよう心掛けています。でもアタマ来ることも多いですね。

      1.源氏物語は喜怒哀楽をぶつけながら読むのが正当な読み方ではないでしょうか。整理・分析は必要と思いますが冷静に過ぎては面白くないと思います。今後益々色んな感情場面が出てきます。どうぞ思う存分読後感想をコメントしてください。

      2.朝顔の歌、よくできていると思います。この巻を総括するにピッタリです。
       朝顔の姫君は次巻(少女)冒頭に出てきますがそれで終わり。藤壷は回想的に触れられる程度でもう本格登場はありません。

  2. ハッチー のコメント:

    先ず、質問がふたつ

    1)青玉さんの和歌すごくよいとおもったのですが、朝顔が歌われている訳が今一解らず、聞くのもはばかれていたのですが、今回のコメントで解りました。ところで、記憶が定かでないのですが、藤壺の宮と朝顔が描かれていた箇所はこれまであったのでしょうか。

    2)朝顔の宮は源氏にぞっこん惚れ込んでいたのですね?古文に弱い小生が読むと、身分も高くかっこよい源氏の君から言い寄られ、悪い気はせず、気持ちがなびいた程度と読んでいたのですが、それ以上好きだったということですね。

    さて、爺も書いていますが、本帳は小生も眠気を催すこともあり、文章が随分難しいためだと思っていましたが、物語の進展も停滞気味だったのですね、良かったです。

    好きな歌は、小生も皆さんと同じく

    こほりとぢ石間の水はゆきなやみそらすむ月のかげぞながるる

    ですが、紫の上が、源氏と藤壺の宮との秘め事は知らないなら、空言の人はいったい誰でしょう?明石の姫君でも朝顔の宮でもないでしょうか。この辺は、物語ゆえ、あえてぼやかしているということですね。

    アロハ

    • 清々爺 のコメント:

      アロハシャツ着てトロピカルジュース飲みながらのコメントありがとうございます。

      1.青玉さんの和歌は巻名を意識しながら重要ポイントを絞って詠んでいただいてるものと思っています。その意味からしてお見事だと思います。

       藤壺の宮と朝顔の姫君がいっしょに登場したことはありません。投稿でも書いてますが朝顔の姫君はこれまで歌の贈答(賢木)などはありますが源氏との逢瀬は本巻が初めてです。藤壺の宮を鎮魂するのに何故朝顔の姫君を登場させたのかちょっと分かりません。

      2.朝顔の姫君が源氏をどのように考えていたのか、その辺が読み所と思います。葵の上亡き後チャンスはあった筈だが結局は源氏の懐に飛び込めなかった。何故か。青玉さん式部さんからもコメントいただいてます。ご参照ください。私は叔母の女五の宮同様結婚を怖がる典型的な皇女タイプだったと思っています。いくら好きでも踏み出せないことにはしようがないですよね。

      3.「こほりとぢ」の歌の「そらすむ」に空事も掛けられているというところですね。これは源氏が明石の君の所や朝顔の君の所に出かけていく時色々調子のいい言い訳を言っていくことを指しているのでしょう。思えば源氏は紫の上に全くの嘘はついてないかもしれないけど調子のいいことばかり言ってますもんね。「そんなのみんなお見通しよ」ということなんでしょう。

      追加です。細かいところですが人物の呼称ちょっと注意を払うのがいいと思います(源氏物語は実名がないので呼称が重要になります)。

       朝顔の宮 → 朝顔の姫君 (朝顔の君でもいいかもしれません)
       明石の姫君 → 明石の君 (明石の姫君は今4才の娘です)

  3. 進乃君 のコメント:

    この『朝顔』の帖、式部は どういう意図で挿入したのか
    とても興味があります。この帖の構成は、さほど魅力的と思わない
    (おそらく式部はそう思っているに違いない)朝顔に袖にされる
    源氏と、未だ成仏できずに亡霊の藤壺を夢枕に見る源氏、と
    源氏が何かしら負のspiralの入口に佇む姿を示唆したかった
    のではないでしょうか。
    この先の(『源氏物語』の話の)展開は知りませんが
    きらびやかな王朝絵巻然から、人と人の結び付き、そう
    因縁話然の雰囲気が出てきた感じがします。

    余談ですが、清々爺のコメントに「恋に臆病な女(俵万智)」と言うのが
    どこかにありましたが、どさくさまぎれ(?)に、このコメントは何?
    小生は、俵万智は“恋愛願望亡者”だと見做しているんですが・・・。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。よく読み込まれておられると感心してます(いい加減な読み方ではこういうコメントはできません)。

      1.朝顔の帖、負のスパイラルの入口に佇む源氏ですか。うまいこと言いますねぇ。確かにこれまでイケイケドンドンで来た源氏がある種精神的な行き詰まりを感じ始めた最初かもしれません。これまでも朧月夜との密会がばれ藤壷とのこともあり須磨に落ちざるを得なかったという挫折はあるもののそれは勢い余った若気の至りでそれほど深刻なものではなかった。ところが今回は朝顔に完全に拒否され、藤壷の夢にうなされる。源氏の行き詰まりの始まり、、、そうとらえる専門家もいるのです(私も賛成です)。
       →どうぞこの先源氏がどうなっていくのか見届けてあげてください。

      2.どさくさまぎれのコメントが多いこと自覚しているのでドキッとしましたがそれは誤解です。朝顔の姫君が何故源氏に靡かなかったのか・一体どういう女性なのかをアレコレ考えて列記したのですが俵万智ちゃんが自著の中で朝顔を分析して「(朝顔は)ひとことで言うと、恋に臆病な女性だったのではないか、と思う。プレーボーイが、もっとも口説きにくいのが、たぶんこのタイプだろう。いくら光源氏が素敵な男性であっても、恋そのものに尻込みしている人を、その気にさせるのは難しい。、、、」と書いているのを引用したものです。万智ちゃんを「恋に臆病な女性」と言ったのではありません。万智ちゃんが「恋愛願望亡者」かどうかは、、、、どうなんでしょう。

  4. 青玉 のコメント:

    余談に付き合いたくなりました。
    万智さん、恋愛願望亡者というよりは私には恋愛崇拝、または陶酔主義者に思えます・・・
    私は恋愛積極的主義かな?相手の動向よりも自分中心かも・・・でも今は面倒くさい・・・
    でも最近の万智さん、いいお母さんしていますよね。

    • 清々爺 のコメント:

      私も万智ちゃんは好きです。先年新聞に連載してた石垣島暮らしのエッセイは面白かった。エッセイ出たら読んでみたいです。尚、私が引用したのは「愛する源氏物語」(文藝春秋)です。

  5. 進乃君 のコメント:

    脱線しますが、今から25年ほど前、万智さんの『サラダ記念日』の
    歌を見て ぶったまげました。今でも記憶に残るのは ;
     「嫁さんになれよ」だなんて
         カンチューハイ二本で言ってしまっていいの
     「また電話しろよ」「待ってろ」
         いつもいつも命令形で愛を言う君
    佐々木幸綱に師事していたというので、あの激しさは師匠譲りと
    分かりましたが、センスの鋭さには感服、大ファンに。でも、『チョコレート革命』
    あたりから 私生児を産んだせいもあるのか 家庭とか家族が歌の陰日向で
    チラつき、創作活動は よくあるように 古典への“回帰”。
    青玉さんの言う、“いいお母さん”より “烈女”にと もう一皮むけないかなと
    待っているのですが・・・・・、彼女も五十路を超えました。

    • 清々爺 のコメント:

      そうでしたか、なるほど。

      万智ちゃんももう決して若くない。いつまでも青春調で詠んでおれないでしょうね。古典回帰、いいと思います。思い切って古今調でやったらどうでしょうかね。受けると思いますけどね。

      私が一番好きなのは、

       「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」

      です。

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