新潟~北陸に行ってきました。

6月1日~6日、5泊6日で新潟~北陸に行ってきました。金沢を除いて初めての所で何もかも新鮮でした。梅雨入り直前で好天気に恵まれ(むしろ真夏日の連続でポロシャツ1枚で十分だった)楽しんできました。以下一口メモです。

1日目 関越で長岡・新潟へ 新潟市泊
1.新潟県歴史博物館(長岡市): 
  新潟県は「雪と米」の県だとつくづく思った。雪国の暮らしの大変さがよく分かった。(両陛下が植樹祭で長岡に来ておられ沿道は日の丸を持った人でいっぱいだった)

2.河井継之助記念館(長岡市):
  やはり司馬遼太郎の峠の影響が大きい。長岡は戊辰戦争で戦火にまみれ米軍の空襲も受けている。継之助と米百俵の小林虎三郎が近所の幼馴染とは知らなかった。

3.新潟県政記念館:
  信濃川沿い、明治の県会議事堂がそっくり保存されていて興味深かった。新潟市は長岡と違って空襲を受けていない(8月9日(長崎原爆)のターゲットの一つだったし、次は新潟だという噂で皆市外に逃亡し市内はガラガラになったとのこと)。ただ新潟地震の爪痕は大きい。(新潟地震は64.6.16 直前に新潟国体があり設備を新しくしたのに地震で液状化、大変だった由)

2日目 日本海沿いを北上 けっこう長丁場だった。富山市泊
4.佐潟公園:
  街道をゆく「潟のみち」さながら潟が多い。ここは野鳥観察の公園。北国街道沿いにあり傍らに芭蕉の句碑「荒海や~」。付近は長閑な田園風景が続く(田植え後一ヶ月くらいだろうか)。

5.弥彦神社:
  さすが越後一の宮 弥彦山を背景に結構なお社。隣接して宝光院という寺院があり芭蕉の句碑「荒海や佐渡によこたふ天河」何とこの寺が弥彦競輪の入り口。折しも開催中で競輪を見たことないというカミさんのため第1レースを見学?(ちょっと買ったけど勿論ハズレ)。弥彦神社境内に競輪場とはいやあ、驚きでした。

6.良寛記念館、良寛と夕日の丘公園(出雲崎):
  高台から眺める日本海は最高。芭蕉の句碑もあり。この日は「荒海や」ではなく静かな海でむしろ「暑き日を海に入れたり出雲崎」だった。
  良寛: 霞立つ永き春日に子どもらと手まりつきつつこの日暮らしつ
   →良寛は子どもと手まり、雪国にようやく春が来た。喜びが伝わってくる。

7.春日山神社:
  死して謙信神となる。銅像あり。この雪深い越後・信濃を平らげるのはさぞ大変だったろう。大河ドラマの歴代謙信をチェックしてみた。(「天と地と」石坂浩二(銅像はこの直後らしい、石坂浩二に似ているとも)、「風林火山」ガクト、「天地人」阿部寛)

  時間なく市振、親不知子不知は行けず(親不知の道の駅に寄ったのみ)

3日目 富山~金沢 金沢泊
  富山市は立山連峰の街であった。2日富山に向かう北陸道の車窓からはバッチリ見えていたのだが市内に入ると靄っててボンヤリしか見えず残念だった。

8.富山城址公園、富山市郷土博物館、富山市役所展望塔:
  加賀百万石の分家 そのまま明治まで前田が納めている(金沢と同じ)。市役所の展望塔はユニークで絶好の立山展望塔だろうと期待して行ったががほんのボンヤリとしか見えず。

9.ひがし茶屋街(金沢):
  公開している茶屋(志摩)に上がって色々説明を聞いた。お茶屋の遊びにはお金だけでなく教養がないとダメと聞いて「一見さんお断り」の意味がよく分かった。

10.近江町市場:
  昼食に寿司を食べた。さすが絶品だった。極大の鯛のカブトが300円で売っていて毎日でも来たいとカミさんは羨ましがっていた。

12.長町武家屋敷跡、野村家、老舗記念館:
  落ち着いた一角で風情があった。暑い日で川の清流が涼しげだった。江戸時代からの薬屋を移築した老舗博物館は興味深かった(富山の薬屋に行けず残念に思ってたが金沢で遭遇できた)

4日目 金沢~三国 あわら温泉泊
13.兼六園、金沢城:
  ここは何度目かだが新緑とカキツバタがきれいだった。ボランテイアガイドではないがそれ風のオジさんが色々説明してくれた。金沢城は築城後400年以上一度も戦火を浴びていない。天守閣は建造後すぐ焼失して再興はできなかったがこれも将軍家への恭順を示すため、将軍家とは縁戚も結び結局幕末まで転封改易は勿論減封もなく百万石を維持できた。兼六園の水は犀川から運河で取っており更にサイフォン原理で石管を通し金沢城まで運んでいた、、、等等。加賀百万石、生き残りの極意があったのであろう。空襲もなかったし金沢は恵まれていたと思った。芭蕉の句碑「あかあかと日は難面もあきの風

14.願念寺(寺町):
  小杉一笑の墓所。ひっそりした寺。「塚も動け我が泣く声は秋の風」の句碑。一笑も早世だったが芭蕉のお蔭で墓には花が絶えていない。「よかったなあ、一笑さん!」とつぶやいて来た。

15.多太神社(小松):
 「むざんやな甲の下のきりぎりす」斎藤別当実盛を偲ぶ。神社には誰もおらず保存されているという兜は見れなかった(公開はしていないのだろう)。境内の大木の上に何とアオサギが何羽も留まり異様な声で鳴いていた。

16.本折日吉神社(小松、多太神社の近く):
  ごちゃごちゃと色々並んでいた。「しほらしき名や小松吹く萩すすき」の句碑。なるほど小松には松の木が多い。

17.那谷寺(小松市):
  あっと驚く奇岩の風景。「石山の石より白し秋の風」の石山は石山本願寺のことだろうと思っていたがここの奇岩を見てやはり那谷寺のことだろうと考えを変えた。

18.全昌寺(加賀市):
  曽良が泊り次の日芭蕉が泊った寺。立派な本堂。柳の木の下に句碑「終宵秋風聞くやうらの山」「庭掃きて出でばや寺に散る柳」。別棟に五百羅漢像が並んでおり圧巻だった。

あわら温泉泊 山あいでもなく海沿いでもない街中の温泉町だった。すぐ近くに三国競艇場。ここ目当てのお客もあるのだろうか。

5日目 福井
19.東尋坊:
  見たことない景色、船で岩場に入っていくのも迫力満点。穏やかな海だったが一度荒れれば大変なのだろう。

20.丸岡城(坂井市):
  現存する日本最古の木造天守閣。コンパクトな城で眺めがよかった。「一筆啓上火の用心お仙泣かすな馬肥やせ」。短い手紙コンクールの作品が一杯貼られていた。

21.天龍寺:
  永平寺に行く途中。小さな寺。何か催し物でもあるのか車が一杯停められていた。ここで北枝と別れた。余波の碑「物書きて扇引きさく余波哉

22.永平寺:
  今回の旅行で初めての雨、それも相当強く。門前で昼食を取り雨宿りしていると店の人は永平寺は雨に濡れないから大丈夫だと言う。行ってみてその訳が分かった。大伽藍が廊下でつながっている。法堂で若い雲水二人が声明の稽古をしていた。「ダメだな、そこちゃうぞ」「なかなかできんわ」 微笑ましかった。

23.福井城址:
  県庁になっており一部城跡と福の井(井戸)が残されていた。北の庄城址にも行きたかったが時間がなかった。福井は柴田勝家とお市の方&三姉妹、幕末は松平春獄で歴史小説の舞台に事欠かない。

(余談)この日行った海鮮居酒屋の板前さんが大の話好き、スポーツの話題で盛り上がった。高校野球からプロ野球まで。特に今年正月の高校サッカー、富山第一対星陵(後半42分まで2-0でリードしていた星陵に富山第一が追いつき延長戦で逆転勝ちした)。更に松山くんのメモリアルトーナメント迄、延々と面白かった。

6日目 帰途へ
  奥の細道には福井での素晴らしい話(源氏物語夕顔を下敷きにした)が書かれているのに残念ながら句がないのでこの話を偲ぶよすががない。ちょっと残念。

24.紫式部公園(武生市):
  武生市にとって紫式部はかけがえのない人物なのであろう。寝殿造りの庭園に紫式部の金色の像(なんで金色なんだろう)。歌碑もあり「春なれどしらねのみゆきいやつもりとくべきほどのいつとなきかな」。公園の回りの道路には源氏物語巻名と源氏香の記号が。背景の日野山もきれいだった。式部はここで1年半を過ごしたのか、、、感慨深かった。

25.気比神宮・気比の松原(敦賀市):
  さすが伝統のお社、風格があった。句碑「月清し遊行のもてる砂の上」「名月や北国日和定めなき
  気比の松原で色の浜方面を眺めた。300年前は寂しかったのだろうが今はすぐそばに敦賀原発。

賤ヶ岳SAで最後のお土産を買い帰途についた。こんな山深い所で戦いがあった。これも雪のせいなのかなあと考えた。

(オマケ)
印象に残った所ベストスリー:
 1.那谷寺の奇岩
 2.ひがし茶屋 志摩のお座敷
 3.新潟県政記念館 明治の県会議事堂
 番外 弥彦競輪場

食べたもの:
 1.のどくろの塩焼き(金沢)
 2.がさエビ(福井の居酒屋で、すぐ色が変わるので地元以外は食べられない由)
 3.寺泊で買い食いした鯖の串焼き
 番外 永平寺門前のおろし蕎麦(海鮮尽くしだったのでサッパリしておいしかった) 

(以上備忘録です)

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新潟~北陸に行ってきました。 への6件のフィードバック

  1. 青玉 のコメント:

    歴史と文学を巡る一週間の楽しい旅行記、ありがとうございます。

    昔の旅を断片的に思い出し懐かしく感じました。
    こういった長旅ができるのも定年後ならではですね。
    そして旅に付き物は必ず食の楽しみです。
    日本海は食の宝庫。
    私など何もかも忘れても美味しいものをいただいた思い出は最後まで残っています。
    まさに近江町市場などは忘れられません。
    先日、築地場外でも感じたことですがこんな市場が近くにあればな~と・・・
    奥さまといっしょです、主婦の考えることは。

    走行距離大変なものでしょうね、運転お疲れ様でした。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      本当に日本海沿いは食の宝庫、海鮮の宝庫ですね。毎晩お店の「お造り盛り合わせ」を食べましたがどれも新鮮でおいしくびっくりしました。

      寺泊の店でオジサンにここの魚はどこから来てるのと聞いたら「地場の魚なんて限られている。全国から集まってくる。寺泊という名前でいいものが入って来るようになっている」ということでした。やはり需要のある所にいいものが集まってくるのでしょう。

  2. 万葉 のコメント:

    梅雨入り直前で天気もよくて、いい旅でしたね。長旅の全コース、車で走破とはお見事です。それにしてもいい場所をピックアップされてる。探しに探した良寬記念館が思ったより田舎にあったのを懐かしく思い出しました。

    • 清々爺 のコメント:

      コメントありがとうございます。

      結構直前に一夜漬けで行き先をピックアップしたので距離・時間が分からず不安でしたが何とか行けました(2日目がしんどかった)。カーナビのお蔭です。本当に便利ですね。

      良寛記念館、よかったですね。手をさしのべる良寛さんに手をさしのべて写真を撮ってきました。

  3. 式部 のコメント:

     自分で運転しての長旅、お元気ですねえ。でも、きっとお疲れになったことでしょう。すこしのんびりしてください。
     那谷寺の奇岩、まだ見たことがありません。以前から行きたいと思っていましたが、清々爺の選んだベスト①だったので、ますます行ってみたくなりました。
     芭蕉の「石山の石より白し秋の風」は私の好きな句でもあります。
     行きたいところに行き、その地の美味しいものをあじわう、良い旅でしたね。
     リフレッシュしたところで、源氏物語のおわりまであと一息頑張りましょう。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      那谷寺にはびっくりしました。新緑もよかったですが紅葉がよさそうでした。奥の細道、新潟・富山では句が少ないですが今の石川県で10句、福井県で5句が載せられています。芭蕉も金沢までは大変だったのでしょうがそれ以降元気が出たのでしょうね。

      もう一泊して大垣に寄りたかったのですがちょっと無理でした。

      6月、これまで遊び過ぎてまだ浮舟に手がついていません。これから張り切ってやらなくっちゃ。よろしくお願いします。

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